W.Ø.LARSEN(W.Ø.ラーセン)とは?コペンハーゲンの老舗が手がけたパイプの魅力

こんにちは。喫煙具専門買取店 パイプのけむり の長尾です。

先日、デンマーク・コペンハーゲンの老舗「W.Ø.LARSEN(W.Ø.ラーセン)」のパイプをお買取りしました。9月の初めにStanwell(スタンウェル)のコラムを書きましたが、今回もデンマークのお話です。

W.Ø.LARSENは、ダンヒルやピーターソンほど日本で名前を聞く機会は多くないかもしれません。けれど、デンマークのパイプの歴史をたどると、必ず登場する名前です。今回は、コペンハーゲンの一軒のたばこ店が、どのようにして名パイプを生み出すまでになったのかをご紹介します。

1864年、コペンハーゲンの一軒のたばこ店から

W.Ø.LARSENの始まりは1864年です。ヴィルヘルム・ウッケンホルト・ラーセンという人物が、コペンハーゲンの中心部にたばこ店を開きました。ブランド名の「W.Ø.」は、この創業者の名前の頭文字です。

お店があったのは、コペンハーゲンの目抜き通り「ストロイエ」に面したアマートーヴ広場。ストロイエは、世界でも早い時期に歩行者天国になった通りとして知られる、街いちばんのにぎやかな場所です。W.Ø.LARSENはデンマークで最も古いパイプとたばこの店のひとつとして知られ、コペンハーゲンを訪れたパイプ好きが立ち寄る名所になりました。

もともとは、たばこやシガーを扱う店でした。独自に調合したパイプたばこも評判を呼び、その名はデンマークの外にも広まっていきます。

1960年代、デンマークパイプの黄金期へ

大きな転機は1960年代に訪れます。この時代、デンマークではパイプ作りが花開き、それまでの英国風の形にとらわれない、木目を生かした自由な形のパイプが次々と生まれていました。

当時の店主オーレ・ラーセンの店では、シックステン・イヴァーソンやポール・ラスムッセンといった作り手のハンドメイドパイプを販売していました。これがよく売れ、とくにポール・ラスムッセンのパイプは作るのが追いつかないほどだったといわれます。

そこで、店のマネージャーだったスヴェン・バングに背中を押される形で、オーレ・ラーセンは自前でパイプを作ることを決めます。最初は店の地下に工房を構えました。のちに独立して自身のブランドを立ち上げるスヴェン・バングも、この時期のW.Ø.LARSENを支えた一人です。

名工たちが腕を磨いた工房

工房の最初の責任者はスヴェン・クヌーセンでしたが、まもなく独立し、弟子のハンス・"フォーマー"・ニールセンが後を引き継ぎました。事業が大きくなると、工房はラーセン家のかつてのシガー工場へと移り、フォーマーが複数の作り手をまとめるようになります。

ここで働いていた顔ぶれが、今振り返るととても豪華です。テディ・クヌーセン、トニー・ニールセン、イェス・チョノヴィッチ、ピーター・ヘデゴーといった、のちにデンマークを代表するパイプ作家になる人たちが、W.Ø.LARSENで経験を積み、それぞれ独立していきました。

W.Ø.LARSENは、パイプを売る店であると同時に、デンマークのパイプ作家を育てた場所でもあったわけです。今でも海外のコレクターの間では、どの時期に、どの職人の手で作られたパイプなのかが話題になります。

老舗の閉店と、受け継がれる名前

その後、事業の方針転換などを経て、W.Ø.LARSENの商標はStanwellに売却されました。前回のコラムでご紹介したStanwellと、ここでつながります。

そして2004年12月31日、ストロイエのアマートーヴにあった店舗は、140年の歴史に幕を下ろしました。

店はなくなりましたが、W.Ø.LARSENの名前は今も、パイプたばこなどのブランドとして受け継がれています。

W.Ø.LARSENのパイプの魅力

木目を生かしたデンマークらしいデザイン

W.Ø.LARSENのパイプには、デンマークパイプらしい、やわらかな曲線と木目の美しさを大切にした作りのものが多く見られます。まっすぐ通ったストレートグレインが出たものは、とくに人気があります。

番号で呼ばれる定番の形

シェイプごとに番号の付いた定番の形と、一本ずつ形の違うハンドメイドのフリーハンドがあります。今回お買取りした「95」も、刻印された番号で形が分かる一本でした。

名工の系譜を感じられる

先ほどご紹介したように、W.Ø.LARSENの工房からは多くの作家が巣立っています。デンマークパイプの歴史そのものを手に取れることが、コレクターを惹きつける理由のひとつです。

W.Ø.LARSENのパイプを手放すときに

査定では、主に次のような点を拝見しています。

  • 刻印(ブランド名、シェイプ番号、グレードの表記など)
  • 木目の出方や、仕上げの種類
  • ボウルの縁(リム)の焦げや欠け、内側のカーボンの状態
  • マウスピースの歯形、変色、ひび
  • 箱や布袋などの付属品

使い込まれたパイプでも査定の対象です。ただ、ご自身で紙やすりをかけたり、強い薬剤で磨いたりすると、刻印が薄くなったり表面を傷めたりすることがあります。汚れが気になる場合も、そのままの状態でご相談ください。

パイプの買取は「パイプのけむり」へ

パイプのけむりは、パイプや喫煙具を専門に扱う買取店です。現在、パイプ・喫煙具全般の買取を特別強化しています。お品物の量やご都合に合わせて、3つの方法からお選びいただけます。

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いちばん手軽なのは、公式LINEで写真を送っていただく方法です。全体の写真と刻印の写真があれば、分かる範囲で査定の目安をお伝えします。LINEは24時間受け付けています。

まとめ

1864年にコペンハーゲンで開いた一軒のたばこ店は、1960年代にパイプ作りを始め、多くの名工を育てました。店がなくなった今も、W.Ø.LARSENのパイプはデンマークパイプの歴史を伝える存在です。

お手元にW.Ø.LARSENのパイプや、ほかのデンマークパイプがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。

喫煙具専門買取店 パイプのけむり 長尾

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