BBBの歴史|世界で最初に商標登録されたパイプブランド

こんにちは。喫煙具専門買取店 パイプのけむり の長尾です。

査定でお預かりするパイプの中でも、BBBは本当によく見かけるブランドです。ダイヤ型のマークに三つのB。年配の方のコレクションを拝見すると、ダンヒルやピーターソンに混じって、たいてい数本は入っています。

先日も、シルバーグレインのBBBをお買取りしました。当店で扱う機会が多いブランドなので、今回はその歴史をまとめておきます。

まず、BBBはイギリスのブランドです

ときどき「BBBはフランスのパイプですよね」と言われることがあります。これはたぶん、パイプ=フランスのサン・クロード、というイメージが強いからだと思います。

BBB自体はロンドンのブランドです。ただ、まったくの誤解かというとそうでもなくて、初期の廉価ラインはサン・クロードから輸入されていたと考えられていますし、のちにBBBが属することになるグループは、フランス発祥のGBDやコモイと深いつながりを持つことになります。英仏を行き来しながら育ったブランド、というのが実際のところです。

1847年、ロンドンに来た商人と14歳の少年

話は1847年に遡ります。アドルフ・フランカウという人物がロンドンに渡り、拡大しつつあったたばこ市場に目をつけて「Adolph Frankau & Co」を興しました。当初扱っていたのは海泡石(メシャム)のパイプと喫煙具の輸入です。

このとき会社に迎え入れられたのが、14歳のルイ・ブラムフェルドという少年でした。

事業は順調でしたが、1856年にフランカウが急死します。未亡人は会社の売却を考えました。ここで登場するのが、歴史家のトーマス・カーライルです。カーライルは彼女に対し、売るのではなく、当時18歳になっていたブラムフェルドに会社の将来を託すよう助言しました。

結果としてこの判断が当たります。ブラムフェルドは経営を引き継ぐと、当時ようやく価値が認識され始めていたブライア(エリカの根瘤)の可能性にいち早く着目し、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、インド、スイス、デンマークへと販路を広げていきました。ニューヨークにも支社を置いています。とくにデンマークでの人気は根強く、長く「最も愛された外国ブランド」であり続けました。

1876年、世界初の商標登録パイプ

BBBという名は、もともと「Blumfeld's Best Briars(ブラムフェルドの最上のブライア)」の頭文字でした。それが時とともに「Britain's Best Briars(英国最上のブライア)」と受け取られるようになり、現在ではこちらの意味で通っています。

このブランドが特別なのは、1876年の商標法施行にあたって登録された、世界で最初のパイプ商標だという点です。ひし形の中に三つのB。この意匠が、150年前から現在まで使われ続けています。

BBBは1908年のフランス・イギリス博覧会、1910年のブリュッセル万国博覧会でも金メダルを受けており、当時の広告にはこの受賞歴が誇らしげに刷られていました。

ラインナップと、形の話

初期のBBBは「Own Make」と、単に「BBB」と刻印されたものの2種類がありました。前者がロンドンで自社製造されたもの、後者が輸入品だったと考えられています。Own Makeはのちに「Best Make」となり、1950年代から60年代にかけては最上位に「Rare Grain」、続いて「Virgin」「Walnut」「Thorneycroft」という序列が置かれました。

形の面でも足跡を残しています。太めのシャンクで空気の通りをよくしたパイプを「ラヴァット」と最初に呼んだのはBBBだったとされ、この名は現在も標準的なシェイプ名として生き続けています。第一次大戦前には4サイズが用意されていました。

このほか、カラバッシュ(南アフリカ産の瓢箪を使ったパイプ)の専門部門を持っていた時期もあります。大戦を経て需要が消え、カタログから姿を消しました。

オッペンハイマーからカドガンへ

1920年代、パイプ業界全体が苦しい時期に入り、Adolph Frankau & Co はA. オッペンハイマー社の傘下に入ります。同じ頃、コモイ、Dr.プラム、ロウなども同社の傘下に集まり、1930年代にこれらを束ねる会社としてカドガン・インベストメンツが設立されました。1980年にオーリックを買収した際、カドガンは製造をサウスエンド・オン・シーの工場に集約しています。

BBBが現在も生産され続けているブランドであるのは、この統合があったからです。

年代を推し量る手がかり

査定の現場でよく見るポイントを挙げておきます。

初期のものは、マウスピース上面にダイヤ型の金属製ロンデル(BBBの文字入り)が象嵌されています。カドガン体制以降はスタンプ表記に変わりました。ここが最初の分かれ目です。

シルバーバンド付きのものは、バンドに打たれたホールマークが年代判定の助けになります。錨のマークはバーミンガム、獅子は銀の品位、アルファベットが製造年を示します。銀が黒く曇っていても情報は消えませんので、磨かずにそのままお持ちください。

パイプの買取は「パイプのけむり」へ

当店ではパイプ・喫煙具全般の買取を強化中です。BBBはもちろん、ダンヒル、ピーターソン、コモイ、GBD、サビネリ、スタンウェルなど、メーカー・年代を問わずお受けします。

パイプ本体だけでなく、周辺のアクセサリー類も買取対象です。 パイプツール、リーマー、スタンド・ラック、革製のポーチやケース、たばこ入れ、灰皿、ライター、シガーカッター、ヒュミドール、当時のカタログや冊子まで。「これは値段がつかないだろう」と思われがちなものほど、揃っていることに意味があります。まとめてお出しください。

遠方の方には宅配買取をおすすめしています。 ご連絡をいただければ、梱包用の宅配キットをお送りします。段ボールや緩衝材をご用意いただく必要はありません。査定料・送料・キャンセル料・返送費用はすべて無料で、全国どこからでもご利用いただけます。パイプは小さく軽い品物なので、輸送の負担が少ないのも利点です。

お問い合わせは電話(03-5657-7182)か公式LINE(@870nrhqv・24時間受付)まで。営業は10:00〜22:00、年中無休です。刻印部分の写真を送っていただければ、おおよその目安をお伝えできます。

長く吸い込まれたパイプほど、次の持ち主を探している方がいます。処分される前に、一度ご相談ください。

喫煙具専門買取店 パイプのけむり 長尾

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